20001205203719
ルールを翻訳するには
2000年12月05日20時37分
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1
ルールを翻訳するには
<p> D&D(3rd ed)が発売されました。現在、私がもっとも関心を寄せているゲームの一つです。<br /> しかし、私は英語が苦手なのです。おそらく、みなさんが私の英語力を知ったら愕然とするだろうというほどです(よく高校に入れたものだと私自身いまだに思っています)。<br /> そこで質問なのですが、パソコンの翻訳ソフトを使った場合、どのぐらい能率が上がるのでしょう?また、もしTRPGの翻訳に最適のソフトをご存じなら、是非教えてください。<br /> もしくは、もっといい方法があるなら、そちらを。 </p><p>追伸<br /> 平行して、英語の勉強を1からやり直そうかと思っているのですが、何か良い方法、テキストがざいましたら是非(こればっかだな)。 </p>
GGI
2000年12月05日20時37分
20001205213043
2
私の場合
<p> 私は1992年にHarnMaster 1st Editionを入手し、それから7年間翻訳を続けましたが、結局全体の約7割しか完了させることができませんでした。この間は、翻訳支援システムを全く利用しておりません。</p><p> 1st Edition翻訳中の1996年、2nd Editionに当たるHarnMaster Core Rulesが発売され、逡巡の後、1999年春より翻訳を始めました。その間、ある翻訳支援ソフト(LogoVista X Pro)を購入。その甲斐あってか(?)、2000年の秋の始めにCore Rulesの翻訳をとりあえず一通り完了させることができました。</p><p> HarnMaster 1st EditionとHarnMaster Core Rulesとでは、後者が若干分量が少ないと思うのですが、翻訳支援ソフトの助けを借りなかった前者が7年がかりで全体の7割しか進まず、反対に利用した後者は1年半で(アルファ版とはいえ)一通り翻訳が完了しました。</p><p>********</p><p> とはいえ、翻訳支援ソフトはあくまでも“支援”のためのものだと思って使うべきでしょう。私の場合、分からない単語を一通り辞書を引いても文意がつかめないときの参考資料として用いました。それ以上のものとしては考えない方が賢明です。</p><p> なお、私も学生時代から英語が非常に苦手で、高校時代は赤点しか取った経験がないくらいでした。</p><p> 自身の経験からは、「RPGルールブックの翻訳に必要なのは、その作品への愛と情熱、適切な辞書である」と言えます。翻訳は、肩肘張らず、気長に、しかし情熱を持って進めるのがよろしいかと(もちろん、将来それを商品として販売しようと言うのであれば、話は別ですが)。<br /></p>
HAWK
2000年12月05日21時30分
20001205214950
3
紙の文書を持ち歩くよりは
<p> ところで、GCIさんはどのようにして翻訳作業を進められるお考えでいらっしゃるのでしょうか。</p><p> 私の場合、通勤時間を有効利用するため、以下のような手順を踏んでおります。</p><p>1:スキャナとOCRソフトを利用し、原書を取り込む。ついでにこれを翻訳支援ソフトにかけ、“参考文”まで製作する。</p><p>2:取り込んだ原文(及び“参考文”)を携帯端末(私の場合、WindowsCE端末であるNEC MobileGearII R-500)に転送する。</p><p>3:通勤電車内や出かけ先などで、取り込んだ原書データを参照しつつ、ちまちまと翻訳を進める。</p><p>4:訳文を、自宅のPCに転送する。</p><p>5:訳文がある程度たまったら、自宅のPCでそれらを一つにつなぎ合わせ、レイアウト作業を施す。</p><p>********</p><p> 昔、HarnMaster 1st Editionの翻訳がなかなか進まなかったのは、私の翻訳能力の低さもありましたが、なによりも「原書(あるいはそのコピー)を持ち歩かなければならかなった」ことにあります(当時、翻訳作業には富士通OASYS Pocket3を利用していました。当時のOCRソフトの認識力は非常に低く、翻訳支援ソフトの能力は今と比べても“お話にならない”ものだったし)。思いの外、戸外では翻訳を進めるための空間というものを確保することができないのです。</p><p># 私は、“自宅で翻訳を進めることが、生理的に難しい”という、<br />#困った性癖を有しています(笑)。</p><p> 翻訳支援ソフトの利用もさることながら、「どのようにして翻訳を進めていくのか」と言うことも熟慮された方がよろしいかと思います。<br /></p>
HAWK
2000年12月05日21時49分
20001205215219
4
お詫びと訂正
<p>> ところで、GCIさんはどのようにして翻訳作業を進められるお考えでいらっしゃるのでしょうか。</p><p> あうちっ、ごめんなさい。「GGI」さんでしたね。申し訳ありません。<br /></p>
HAWK
2000年12月05日21時52分
20001205224259
5
家で・・・
<p> HAWK様、ご回答ありがとうございます。<br /> さて、おたずねの件ですが、私はあなたの翻訳手順の1に当たる参考文を作成し、自宅で作業をしようと思っております。<br /> 私はバイクで通勤していますので、残念ながらあなたのようなことは出来ないのです。モバイルも持ってないし。</p><p>># 私は、“自宅で翻訳を進めることが、生理的に難しい”という、<br />>#困った性癖を有しています(笑)。</p><p> 良く分かります(笑)。<br /> ところで、HAWK様は翻訳は原書の頭からやっているのでしょうか?それとも、何かコツが? </p>
GGI
2000年12月05日22時42分
20001205225954
6
翻訳、私の場合
<p>私もD&Dサード購入をきっかけに翻訳を再開しはじめました。<br />今回はスキャナなどを使ったコンピュータ翻訳です。<br />とか言いつつやってるのはD&Dのモジュール翻訳ですが (^^;</p><p>で、効率のほどですが…<br />一般人が読むのではなく、ゲーマーが読む場合ですが…</p><p><b>十分に使えます。</b></p><p>私は現在 「CM7 Tree of Life」を訳していますが、<br />清書しても3時間で2ページは行くと思います。<br />すでに10ページ以上清書し終わっていますし。</p><p>ルール本体はシナリオより読解が難しいので<br />DMGやPHBであればもっと速度は落ちますが、<br />大きな助けになることは確実です。</p><p>私見ですが、<br />機械の翻訳でもその結果を見る人間が十分にそのゲームに詳しければ、<br />極めて 「使える」 と思います。</p><p>単語登録などを十分に行い、<br />英語云々ではなくパソコンソフトの使い方がうまければ、<br />パソコンを使った翻訳はゲーマーの強い味方になるでしょう。<br />ご希望でしたら機械訳の一部をお見せしますが、いかがでしょうか?</p><p>なにぶん著作権法に触れそうですから、あくまでサンプルとして、<br />一部をメールで個人的に送ることになりますが…</p><p>ただし…<br />読むのが一般人であったり、ゲーム関係以外のものを訳した場合、<br />はっきり言って、下訳を作るのが精一杯でしょう。<br />使えないし読めないと思います。<br />高価な(5万円以上のクラスの)翻訳ソフトを使えば話は別ですが、<br />1万円前後のクラスのソフトでは、<br />一般人が普通の本を読むには使えないと思われます。</p><p>ご質問があればどうぞ。</p>
LIST
2000年12月05日22時59分
20001205231125
7
スキャナとOCRソフト
<p>HAWKさんに質問ですが、差し支えない範囲内でスキャナとOCRソフトの環境について教えて頂けますでしょうか?</p><p>私も数年前にルールブックの電子化(まさに移動先で読みたいという事情で)を試みたことがあったんですが、結局一日やってみて、認識率の低さに断念した記憶があるもので。<br />その時の印象では、等幅フォントは良いが、そうでない英字フォント(特にセリフの付いた字体)の認識率がひどく低かったからです。<br />最近は色々事情が改善してるならば、再チャレンジしてみる価値があるかも。パソコンもずいぶん能力が向上してますしね。<br /></p>
宮本 隆志
2000年12月05日23時11分
20001205234419
8
基本的に頭から進めています
<p>>GGIさん<br />>ところで、HAWK様は翻訳は原書の頭からやっているのでしょうか?それとも、何かコツが?</p><p> 物にもよりますが、私の場合、結果的に全て“頭から”翻訳を進めております。もちろん、翻訳を実行する前に、あらかじめ内容を一通り見渡し、「どこにどのようなことが収録されているか」といったことをある程度把握しておりますが。</p><p> コツ?先にも書きましたが「愛と情熱」を持つことでしょうか。あと、馬場秀和氏の「海外RPGを読もう!」ではありませんが、ほんのわずかでもいいから毎日翻訳を行うこと。これが結構大切。私がHarnMaster 1st Editionの翻訳に難儀したもう一つの理由に、何度か他の趣味に没頭し、翻訳を一時棚上げしてしまい、それまで進めていた翻訳のリズムを崩してしまったということがあります。</p><p># ちょうど本格的にDTMを始め、いきなりローベルト・シューマンの<br />#「交響曲第2番」やカール・ニールセンの「交響曲第4番」といった<br />#大曲ばかり打ち込み始めてしまい、意識が完全にそちらに行って<br />#しまったのです(苦笑)。</p><p> ともあれ、毎日1段落でも1行でもいいから、ちょっとずつ、しかし着実に進めていくのがよろしいかと思います。逆に言えば、たとえ1日あたりはわずかでもいいから毎日翻訳のできるような状況を作り出すことが肝要かと。<br /></p>
HAWK
2000年12月05日23時44分
20001206212153
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私のOCR環境
<p>>宮本隆志さん<br />>HAWKさんに質問ですが、差し支えない範囲内でスキャナとOCRソフトの環境について教えて頂けますでしょうか?</p><p> 私は現在、スキャナはMustek 1200CUBを利用しております。USBバスパワードで、縦置きもできることから選択しました。OCRソフトは、同梱のPrest! PageManeger Delux。思いのほか認識率が高く、あえて別の市販OCRソフトを買う必要がなくなりました。Times New Roman系のフォントであれば、1ページあたり5~10か所程度しか誤認識がありません。</p><p># まあ、それでも小文字のl(エル)と大文字のI(アイ)、数字の1を<br />#誤認識することはよくありますが……。あと、大文字のO(オー)と<br />#数字の0か……。</p><p>>私も数年前にルールブックの電子化(まさに移動先で読みたいという事情で)を試みたことがあったんですが、結局一日やってみて、認識率の低さに断念した記憶があるもので。</p><p> 私が本格的にPCをいじり始めたのは1994年始めのことなのですが、そのとき念頭に置いていたPCの用途の一つがOCR。スキャナとOCRソフトのためだけに25万円(PC本体や他の周辺機器とは別に)を投入したのですが……あまりの認識率の低さに閉口。結局、数年後、実働時間1時間のスキャナを友人に譲ってしまいました(苦笑)。</p><p> というわけで、昔のOCRソフトの認識力の低さは、私も十分に分かっています。それを踏まえて言うのですが、現在のOCRソフトは当時と比べると劇的に性能が向上しております。私が使っているスキャナは添付ソフト込みで3万円くらいでしたが、それでも必要十分の性能を発揮してくれています。<br /></p>
HAWK
2000年12月06日21時21分
20001207001044
10
LIST様へ
<p> LIST様、適切な回答ありがとうございます。</p><p>>ご希望でしたら機械訳の一部をお見せしますが、いかがでしょうか?</p><p> お手数でしょうが、是非お願いします。機械訳の正確さはどのくらいのもか見てみたいと思っていたところです。<br /> それでは。</p><p></p>
GGI
2000年12月07日00時10分
20001207134854
11
英語が苦手でも大丈夫
<p>>CGIさん</p><p>初めまして、東涙香と言います。私もD&D 3rdを楽しんでいる一人です。</p><p>>翻訳に関する注意</p><p>無許可の場合、あくまでも個人の利用の範囲内でのみ使用しましょう。</p><p>>翻訳ソフト</p><p>結論から言えば否定派です。<br />私は1992年に初めてパソコンを買って以来、OCRなどには力を入れてました。<br />スキャナやOCRソフト、翻訳ソフトに関しては、1993年、1995年、1997年に買い換えています。<br />それぞれ、十万単位でお金をかけていますが、「意味の通る日本語」にはなりません。<br />HAWKさんの仰るように、単語を翻訳してくれる支援ツールです。</p><p>>翻訳</p><p>近年、翻訳に関する書籍がいくつも店頭に並んでいます。<br />私は翻訳というのは4段階を踏んでいると思っています。<br />1.単語を訳す<br />2.文法も交えて混じり文を作り、原文の意味を把握する<br />3.単語と単語の繋がりをくっつけて文章を作る<br />4.日本人が日本語を作文するレベルの文章まで落とし込む</p><p>このうち、翻訳ツールがやってくれるのは1.かせいぜい2.までです。<br />大概の人が「翻訳した」というのは3.のレベル止まりだと思ってください。<br />原文に触れたことの無い人が渡されて、引っ掛かり無しに意味が取れる文章は4.です。<br />#シドニィ・シェルダンの「超訳」は「訳」ではなく「作文」なので不満です(--メ</p><p>4.まで出来ればプロの仕事に近いです。これは翻訳物全体を理解し、把握し、<br />そして日本語として読みやすいものにするという技術が必要になります。</p><p>>英語の勉強</p><p>えーと、恥ずかしながら。<br />私は高校時代、全国統一模試の英語で偏差値25などを取ってました。<br />よく私に対して、「僕は英語が出来なかった」と仰る方がいらっしゃいますが、<br />私の英語能力は公式に「底辺」だと証明されています。<br />#いばるな(--メ >自分</p><p>その私が、今では英語未訳ゲームを扱うとは思っても見ませんでした。<br />私も当初は日本語文献を捜し求めていましたが、結局見つからず、<br />仕方無しに英語を読むことによって欲求を満たすようになりました。<br />「必要は発明の母」では有りませんが、英語を学ぶコツ、外国語を学ぶコツは、<br />毎日その言語と触れ合うことです。英文を読む、ルールブックを読む、<br />読んでいて分からなくても読む、とにかく分からなくても眺め続ける。<br />週に一日を「辞書を引く日」と位置付け、その日までに理解できなかった単語を引く。<br />で、同じ本を二回通して読むことです。これによってどんどん理解が進んでいきます。</p><p>または、翻訳小説の原本を読むというのも一つの手段です。<br />私が使ったのは、J.R.R.トールキンの『指輪物語』です。<br />翻訳した人の癖も出ますし、翻訳のコツも見えます。</p><p>いかがでしょう? 楽しいD&Dライフの一助になればと思います。<br /></p>
東涙香
2000年12月07日13時48分
20001207135033
12
Re: 私のOCR環境
<p>ありがとうございます>HAWKさん。<br />なるほど、やはりソフトの改善が著しいようですね。いつか予算が確保できた頃に再トライしてみようと思います。<br /></p>
宮本 隆志
2000年12月07日13時50分
20001207140657
13
ルールサマリーでは駄目なのか
<p>元々の質問の趣旨からは外れてはいますが、一応言ったほうがいいかもしれないので書きます:</p><p>要旨:翻訳じゃなくてルールサマリーではだめなのか?</p><p>英文をちゃんと日本語に訳す、ってのは英語の得意な、あるいは慣れた人にとっても大変な作業で、そこに労力を割くのは割と無駄なのではないかと思います。私も暇だった学生の頃は海外RPGやニュースなどの紹介記事を書いたりしていましたが、大体こんなことが書いてある、といいかげんに要約することと、きちんとした訳文を作ることの間には、必要な労力に途方も無い隔たりがありました。</p><p>例えばファンタジーRPGで全力攻撃のルールが何パラグラフも書かれていたとして、結局必要な情報というのは「全力攻撃:攻撃にボーナス+X、防御にペナルティ-Y」ってことだけだったりします。自分たちが遊ぶためだけならば、実は「」内だけで十分だよね。あるいは、「Aggressive Attack: To hit +X, Defence -Y」とかでも十分かも。ね、非常に簡単でしょ?</p><p>そういう訳で、全文和訳するのは止めて、サマリーだけ作るってのがいいんではないかと思います。</p><p>例えば大学のゼミの輪講とかで、担当者がすべきことは訳文を書き上げることじゃなくて、省略されている式と式の間の変形を自分で計算しておくこと、みたいな感じ。RPGを遊ぶための作業なんで、遊ぶのに必要最小限の労力をすればいいんじゃぁ。</p>
宮本 隆志
2000年12月07日14時06分
20001207183036
14
確かに英語が苦手でも大丈夫です。
<p>確かに英語が苦手でも大丈夫です。</p><p>ただ、そのゲームに詳しくないと駄目ですね。<br />ウチの兄がバイリンガルなので訳してみてもらったところ、<br />常識人には訳せない事が分かりました(笑)</p><p>GGIさんには月曜までにサンプルをお送りします。</p>
LIST
2000年12月07日18時30分
20001209223953
15
ルールサマリーでOK
<p>>宮本隆志さんへ<br /> <br />サマリーで全然かまいません。とにかく、私は早くゲームがしたいです。まあ、いずれすべて訳そうというのは変わりませんが。</p><p></p>
GGI
2000年12月09日22時39分
20001209224721
16
ありがとうございます
<p>>LISTさんへ</p><p>サンプル届きました。ありがとうございます。<br />先に清書の方を見たため、「今の翻訳ソフトすげえじゃん!」とか思って、勘違いするところでした(笑)。</p>
GGI
2000年12月09日22時47分