遊戯法という概念

卓上RPGを遊ぶためにルールブックなどから提供された「ルールシステム」や「世界設定」は、「それらをどのように使って楽しむか」という視点から再整理された上で、実際のゲームプレイに活かされます。

この「ルールシステムや世界設定の使い方、楽しみ方」を、私はこのブログで「遊戯法」と称することとします。以前、「遊び方」と呼んでいたものと同じ概念です。

同じルールシステム、同じ世界設定であっても、遊戯法が異なれば、異なるゲームプレイが生まれます。例えばクトゥルフ神話TRPGを1920年代アメリカを舞台に遊ぶとして、「宇宙的恐怖に翻弄される悲劇的カタルシス」を味わおうとするのと、「宇宙的恐怖に果敢にも立ち向かうスリル」を楽しむのとでは、まったく異なるプレイとなるのです。

プレイヤーキャラクターやシナリオは「遊戯法」に合わせて作成されるのが無難ですが、同じシナリオが「遊戯法」によって異なるプレイを生じることもあります。同じダンジョンからどういう楽しさを引き出すかは、参加者の心構え次第なのです。

このカテゴリーでは「遊戯法」について私が考えたことを、思いつくままに語ってまいります。皆さんが卓上RPGを楽しむために、少しでもお役に立てれば幸いです。