ゲオマキナの操縦者 : 射撃士

先の「ゲオマキナのデータ運用」で示した操縦手順を、各役割ごとに詳述します。今回は、「射撃士」(Shooter)について。

射撃士は、ゲオマキナの(最も危険な)頭部甲板で、「射撃判定」を担当します。射撃士にとって重要な技能は、「ライフル(Firearm: Rifle)」技能など、使用する射撃武器のための技能です。

なお、蒸気銃以外による射撃は、8番目ではなく、「2. 観測判定」と並行してDEX順に処理されます。

8. 射撃判定
射撃判定は、頭部甲板から任意の射撃武器によって、敵ゲオマキナの甲板にいる者などを攻撃する判定です。「ライフル(Firearm: Rifle)」技能など、射撃武器に応じた技能で判定します。
射撃武器が蒸気銃であれば、その必要出力(1丁当たり1)を消費してから、射撃判定を行います。他の射撃武器には必要出力はありません。
射撃の成功率には、次のような修正が加わります。これらにより「距離3」(Range3)以内での成功率は、ゲオマキナ甲板上の相手へは技能値の1倍~1/32の間で、地上の相手などへは2倍~1/16の間で推移します。修正の結果、成功率が1%未満となった場合は、1%と見なします。
(砲撃判定と異なり、観測判定の成否は射撃判定に影響を与えません。)
自機が停止しているなら、成功率は2倍となります。自機が移動していて、既に操脚判定に操脚士が成功しているか、失敗していても速度を落としていれば、成功率はそのままです。失敗したのに無理に速度を維持しているなら、成功率は1/2となります。
射撃対象までの距離による修正は、「車間距離記録表(Vehicle Range Track)」(CoC p.328、BRP p.216)に記された通りです。なお、すべての射撃武器は、本来の射程を無視して「距離4」まで届くこととします。投擲武器は「距離2」まで届くこととします。
射撃対象が移動しているなら、その移動速度に関わらず、射撃の成功率は1/2となります。停止しているなら、成功率はそのままです。
ゲオマキナの頭部甲板のように、射撃対象を守る防壁があるなら、射撃の成功率は1/2となります。防壁が無ければ、成功率はそのままです。
射撃判定に成功したら、射撃対象にダメージを与えます。射撃対象は、攻撃していなければ、回避(Dodge)も可能です。
蒸気銃のダメージは、射撃対象までの距離に関わらず、六面体サイコロ2個の出目の合計値(2D6)です。
他の射撃武器のダメージは、武器の表(CoC p.70~71、BRP p.255など)にある通りです。ショットガンは、「距離1」では射程20m、「距離2~4」では射程50mの時のダメージを用います。

射撃士は、「観測士」「指揮官」を兼ねることができます。「砲撃士」も兼任可能ですが、砲撃と同じラウンドに射撃を行うことはできません。射撃も計算が面倒ですから、兼任は勧めません。

装甲や鎧、盾については、観測士と同様です。なるべく身に着けてください。

射撃士は相手の観測士や指揮官を狙うことで、一発逆転の可能性を秘めています。