ゲオマキナの操縦者 : 指揮官

先の「ゲオマキナのデータ運用」で示した操縦手順を、各役割ごとに詳述します。最後は、「指揮官」(Commander)について。

指揮官は、ゲオマキナのどの部位にいても構いませんが、大抵は(最も危険な)頭部甲板から、他の操縦者たちに操縦の方針を伝えます。

指揮官は、他の役割と兼任することもできますし、いなくても何ら支障ありません。

2.5. 指揮統制
指揮統制は、観測士からの状況報告を受けて、ゲオマキナをどのように動かすかを決め、他の操縦者に次のような指示を出すことです。
機関士には、機関の出力をあげる(出力判定)か、安定出力でよい(判定不要)か。そして、出力の配分をどうするか。
操脚士には、ある方向(前進/後進)と速度(微速~全速)で移動するか、どの操腕判定の時かに重心移動をするか。
操腕士には、武器で攻撃するか、盾で防御するか、盾を固定するだけか。また、それらの順序について。
砲撃士には、どの敵を砲撃するか。もし近接していても砲撃するか否か。
射撃士には、どの敵を射撃するか。
指示内容は任意であり、それを出す際にサイコロを使った判定は行われません。その傾向や、どの程度まで具体的に命じるかは、指揮官の性格によって様々です。

プレイヤー担当キャラクター(PC)が乗り込むゲオマキナには、指揮官はいない方が良い、ということを最初に申し上げておきます。プレイヤー各々が率直に意見を交わし合い、操縦の連携を楽しむためには、指揮官などは邪魔になるだけですから。

例外として、不慣れなプレイヤーに手順を教えるために、指揮官が求められる場合があります。この場合、慣れたプレイヤーがいれば、その者が他の役割との兼任で指揮官を務めると良いでしょう。慣れた者がいなければ、ゲームマスターが担当するキャラクター(NPC)に指揮官をさせるしかありません。プレイヤー全員が慣れれば、PCの指揮官は兼任をやめて本来の役割に専念します。NPCの指揮官なら、プレイヤーが慣れた途端に敵の射撃士に射殺されるかも知れません。邪魔になるだけですから。

もっとも、指揮官無しのまま素人ばかりで操縦するのも、乙なものです。

NPCのみが搭乗し、ゲームマスターが動かすゲオマキナには、指揮官がいた方が便利です。「敵と見れば突撃して殴りかかる指揮官」「距離を開けて撃ち合いに徹する指揮官」「極力戦いを避ける指揮官」など、指揮官の性格によって各判定が定式化できますので。

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