謹賀平成28丙申年とCoC7

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平成28丙申(ひのえさる)年の新春に当たり、各位にお慶びを申し上げます。遅いですけど。

年末年始は例年通りの多忙にて過ごしておりますが、体調を崩すことなく、今日まで来ております。御陰様で年度末に仕上げねばならない出版関係の仕事もどうにかなりそうで、一安心。

それら仕事の傍ら、引き続きCall of Cthulhu 7th edition(CoC7)を弄っております。実は、以前の記事で重大なことを見逃していたことに気づきまして。キャラクター作成とか行為判定とか戦闘とかの派手な変化に目を取られていたのですが、地味に重大な変更点がありました。

それは「不定の狂気」(Indefinitely Insane)で、第6版である『クトゥルフ神話TRPG』では次の通り。

探索者が1時間内に現在の正気度ポイントの5分の1(端数切り上げ)以上を失った場合、その探索者は無期限の狂気である"不定の狂気"に陥る。(If an investigator loses a fifth (round up fractions) or more of current Sanity points in one game hour, he or she goes indefinitely insane.)

これが、CoC7では次のように変わります。

1日の間に現在の正気度ポイントの5分の1以上を失ったなら、探索者は"不定の狂気"に陥る。(On losing a fifth or more of current Sanity points in one game "day," the investigator becomes indefinitely insane.)

ここでいう「1日」とは家や宿で安心して過ごせるまでで、怪しい場所で一夜を過ごしても「1日」は終わりません。その間に、正気度(SAN)50の探索者なら合計10以上、SAN90でも18以上失えば「不定の狂気」になります。こうなると、運よく「一時的狂気」に陥らずとも、「不定の狂気」から逃れるのは困難です。

この変化が、「狂気」に関わる他の変更点と併せて、ゲームプレイにどのような影響を与えるのか。私の解釈では、キーパーにとってもプレイヤーにとっても素晴らしい改善点である、と見ています。その辺を近々まとめるつもりですし、実際のゲームプレイでどのように活かせるか、試したいところです。来月あたり

他に何かできるかは、余裕ができたら考えますよ。そんな本年も、よろしくお願いします。