RPG日本 2002年(以後)の計画予定 (2002年執筆)

本論考は、2002年1月15日に発表されたものです。文中の趣旨が、現在の筆者の考察とは異なる場合もありますので、ご注意願います。

RPG日本交流会とゲーム環境作成

はじめに

2002年の新春を迎えました。当サイト「RPG日本」も開設した1997年から、かれこれ5年ほど過ぎたことになります(サバ読んでますが)。自身のプレイ経験などから得た発想を拙い文章にまとめては、また考えて...。その間、多くの方から貴重なご意見も頂戴し、大変有難く思っております。厚く御礼申し上げます。

さて、先の「鏡の雑記」に「自由」について記しました後、何やら自分の中で色々な考えを一通り述べ終えたような気がしておりました。最後の「「自由」雑感」と、最初の「「リプレイがRPGを滅ぼす」との間につながりを感じたのです。その内容についてとやかく記すのはやめておきますが、これを機に新しい段階に進むべきと思い至りました。

年の改まるこの月を節目に、今後の活動として次の二点を主軸としてまいりたいと考えます。第一に、「RPG日本交流会」の定期開催。第二に、私自身にとって好ましいと思われるゲーム環境=ゲームシステムの構築と提供です。以下に概要を記します。

1、RPG日本交流会の開催

「RPG日本コンベンション」は、インターネットを活用したコンベンション開催方式として、2001年2月17日(土)に第1回目、同年5月19日(土)に第2回目を開催させていただいた企画です。開催手順は次のとおりです。

  1. 開催日を発表
  2. 掲示板上で各卓のゲームマスターを募集~決定
  3. 各卓の専用掲示板上にて概要を紹介し、プレイヤーを募集~決定
  4. 掲示板上にて、キャラクター作成や事前情報の交換等、プレイ準備
  5. 当日、会場では簡単な説明のみでプレイ開始

継続開催を計画しておりました矢先にサーバー停止等のトラブルに遭い、また仕事上のスケジュールが立て込んでいたため、休止しておりました。加えて、友人に会場手配を頼んでいたのも心苦しかったので、自分で借りられる会場を新たに探しておりました。

この度、都内に新会場を手配することが出来ましたので、「RPG日本交流会」と名称を改めて再開したい考えです。再開第1回=通算第3回は、2002年3月23日(土)を予定しております。名称変更にあわせて、内容も若干改めることを考えております。

  1. 毎月1回開催
    毎月1回の定期開催を予定しております。いささか競争率の高い会場のため、部屋が取れなかった場合はあきらめますが。毎月第3土曜日もしくは第4土曜日のいずれかに実施してまいる予定です。
  2. 準備期間は一ヶ月に短縮
    毎月1回ですから、プレイ準備に費やす期間もそれに合わせる必要があります。各卓のマスター募集、プレイヤー募集、そしてキャラクター作成等までを一ヶ月で終わらせていただくことになりましょう。短縮化に伴って生じるであろう長所と短所についても後日考えてまいりたいと思います。
  3. 第二部:ディスカッション
    夕刻「お茶会」と称して雑談の時間を取っておりましたが、もう少し形式を整え、意見交換会を行いたいと考えております。話題を三題ほど募集しておき、一題30分程度でディスカッションを行ってはどうか、などと考案中です。この第二部への出席者は、当日参加者から希望を募ります。

上記につき、よろしければ皆さんの意見をお聞かせください。この件についての発言は、こちらへの意見としてではなく、「企画掲示板」の方へお願いします。

2、ゲーム環境=ゲームシステムの構築と提供

あれやこれや卓上RPGについて考えてまいりました私ですが、結局は自分が「欲しい」「やりたい」と思う通りのゲーム環境が無いことが気に入らないのですね。しかしながら、黙って待っているだけならば当然、欲しいと声をあげてもそれが手に入るとは限りません。作り手も、自分の嗜好に合うものや、利益を上げるための計画通りのものしか作らないわけですから。で、前からやりたいとは思っていたのですが、そろそろ自分で作ってしまうことにしました。

「ゲームシステム」を「ゲーム環境」とも言う理由は、卓上RPGをプレイするのに必要なものの内、時間と場所と人間以外のものを一通り提供したいと考えるためです。どのような内容を予定しているかは簡単に記しておきますが、最終的な評価は実物を公開した上で判断してもらいたいと思います。

  1. プレイヤーがキャラクターを作成する際の材料としての「アクターシート」と「キャスティングシート」。サンプルと、それをどのようにして作成するかの手引き。ゲームマスターのNPC作成にも流用可。
  2. ゲームプレイの材料としての「セッティングシート」と「プロットシート」。サンプルと、それをどのようにして作成するかの手引き。
  3. 記述用ルールシステムには「A.D.A.M.」(自作)を使用。

三番目がちと不安ですが(^^;)。何せ、10年くらい前に作ったヤツだし、それほど出来がいいともいえないので。一番目、二番目については理想的には汎用にしたいのですが、某かのルールは不可欠ですし、かといって著作権云々で揉めるのも嫌なので...。

なお、最近の国産RPGと似た用語も若干出てくるかもしれませんが、内容的には違ったものになると思いますので、念のため。

こちらについてもご意見を募る予定ですが、独立したページにサンプルを掲載し、また専用の掲示板を開設した後となりましょう。こちらは気長に少しずつ進めていくつもりです。

おわりに

上記二企画を、今後の「RPG日本」の主軸としてまいりますが、だからといって論考から完全に手を引くことはないと思います。ちょっとした思い付きなどは「雑記」等として載せていくでしょうから、その折には、また皆さんからご意見、ご教示等いただければ幸いです。

では、本年もよろしくお願いいたします(_ _)。