受け持つPCは二人ずつ

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「クトゥルフ神話TRPG」(CoC)の特徴というと、つい「正気度」に目が行き易いのですが、私はむしろ「プレイヤーが受け持つキャラクター数を2人と推奨している」点にあると考えます。

ルールブックの冒頭(p.30)では「何人の探索者を同時にプレイしてよいかを決める」のはゲームマスター(キーパー)であるとした上で「慣例としては、1人のプレイヤーが1人の探索者をプレイするのが普通である」と述べています。しかしながらゲームマスターへのアドバイスとしては「1人のプレイヤーが1人の探索者をロールプレイするのが習慣となっているが、そうしてはいけない明確な理由がないかぎり、1人のプレイヤーが2人の探索者を受け持ってもかまわない」(p.144~145)としているのです。これらから私は、「プレイヤー1人当たりのキャラクターについて、習慣通り1人ずつでも構わないが、2人ずつ受け持つことを推奨している」と解釈しました。

各プレイヤーが2人のPCを受け持つメリットは何でしょうか。まず、能力の異なるキャラクターを作ることで行動の幅を広げることができます。登場できる場面も増えますし、二人を同時に失う可能性は(一人に比べて)低いでしょうから、長くプレイに参加し続けることができるでしょう。またプレイヤーが少ない時でもチーム全体の人数と能力を確保できますから、参加者不足によるゲームプレイの機会減少を避けるのにも有効です。

デメリットには、キャラクターが多過ぎて戦闘などで有利になり過ぎる場合があること、同時に2人のキャラクターを扱うのは難しいこと、シナリオ設定によっては成立しえない場合も考えられることがあります。

このように長短を鑑みた上で、本テーマでは原則として「プレイヤー1人当たり2人のキャラクターを受け持つ」ことといたします。

デメリットの解消もしくは軽減について。1番目のデメリットである戦闘バランス等はCoCではあまり考えなくて良いでしょうが、2番目の解消も兼ねて、一つの場面に登場させられるキャラクターはどちらか一人のみとします。3番目についてはまずシナリオ説明で対応、状況如何では中途登場や交替も可能とします。

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このページは、が2006年12月28日 22:34に書いた記事です。

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