2011年6月アーカイブ

Role and Roll』誌Vol.81(新紀元社、2011年6月)の連載記事「アーカム計画」は、「『クトゥルフ神話TRPG』お助け相談室」。六つの「よくある問題とその対策」を示したもので、私めも『クトゥルフ神話TRPG』(CoC)を愛好する一人として勉強させていただきました。その末尾に、次の一文があります。

お助け相談と銘打ったが、もちろんこれらは一例にすぎない。もっといい方法や自分たちのグループに最も適した方法は必ずあるはずだ。

...「アーカム計画 : 『クトゥルフ神話TRPG』お助け相談室」『Role and Roll Vol.81』(新紀元社2011)

模範解答としては上掲記事で示された内容で良いとして、ここでは私なりの非模範的な解答を示してみます。まず、同記事で示されている六つの「実例」とは、次の通りです。

  • 2011年6月15日更新 : RWS管理人さんから『Call of Cthulhu』(英語版、第1版)ルールブックには「リプレイの文章」は無いとの情報をいただき、本文を訂正いたしました。有難うございました。

「リプレイはアメリカ生まれ」という標題は、間違ってはいませんが、正確でもありません。「リプレイは日本生まれ」と言うのと同じくらいに。どちらが屁理屈か、とかは、読者が自分の責任で判断されたし。

まず、「リプレイ」に関する三つの文章を引用します。

意外に思われるかもしれないが、実はアメリカには、リプレイなんて読み物は存在しない。日本が、それもSNEが生み出した完全にオリジナルな文化なのだ!

...ベーテ・有理・黒崎『ソードワールド2.0リプレイfrom USA(1), 蛮族英雄―バルバロスヒーロー―』(富士見書房、2010) p.7

「この大震災の取り組みに一定のめどがついた段階で、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で若い世代にいろいろな責任を引き継いでいきたい...」だそうで。

「この大震災の取り組みに一定のめど」をつけなければ、権力の座に君臨し続けることができる、ということですね。彼はこれまでも、自らの延命のために復興を遅らせるよう努力してきましたから、想定して然るべきことです。

このような陳腐なレトリック、引っかかる方が愚かというものです。

被災地の被災者各位は、これで見殺しにされていくことに決定。国民を見殺しにする総理大臣をやめさせるための不信任案提出を、被災者自身が「それどころじゃない」と非難するニュースもありましたが。見殺しにされたいのだろうか。

こうなると裏切られた連中は、全員離党して新党結成するくらいしか、対抗手段は無いわなぁ。

論考「『北斗の拳』に見る三種類のドラマ」で挙げた、「ワールドセッティングの上のドラマ」「キャラクターの間のドラマ」「シチュエーションの中のドラマ」の三者は、卓上RPGのゲームプレイにおいても語ることができます。もちろん卓上RPGは、小説やマンガ、映画などとは異質な構造を持ちますから、そこに生じる「ドラマ」もまた別物です。

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