チェイスの基本

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二台以上の乗物が同じような進路を移動し、その速さを競ったり、移動中に戦闘を行うことを、ここでは「チェイス」と呼びます。

チェイスは「作業行為」として扱われます。進路の長さや困難さ、あるいはシナリオ上での重要さによって、「運転」(または任意の「操縦系」)能力による判定回数と、必要な成功度とが変わります。例えば「梅」なら、二回の「運転」判定で、成功度の合計が3以上となることが求められます。

作業行為「梅」に基づくチェイスは、次のような流れとなります。

  1. 一回目の「運転」判定を行う。乗物ごとに成功度(A)と性能値(A)とが決まる。
  2. 性能値(A)が高い乗物は、より低い乗物を攻撃できる。(攻撃しなくても良い)
  3. 二回目の「運転」判定を行う。乗物ごとに成功度(B)と性能値(B)とが得られる。
  4. 性能値(B)が高い乗物は、より低い乗物を攻撃できる。(攻撃しなくても良い)
  5. 成功度(A)と(B)の合計が3以上で無い乗物は、チェイスの途中で脱落したこととなる。
  6. 性能値(A)と(B)の合計が高い方が、先に目的地に到着したこととなる。

「運転」判定は、その乗物の運転者(操縦者)が行います。助手席がある乗物では、そこに座った者(助手)が「運転」判定に協力することもできます。

「運転」判定に成功した乗物は、判定に用いたカードのスートに対応する性能値の高い順に、先制権(Initiative)を得ます。先制権を得た乗物は、得なかった乗物に比べて、より速く移動し、より優位な位置を獲得したこととなります。これにより、先制権を得た乗物は、得なかった乗物に対して、体当たりや搭載武器による攻撃を仕掛けることができます。仕掛けなかった場合でも、性能値の低かった乗物が、自分より高かった乗物に対して攻撃することはできません。

運転者(操縦者)が「運転」判定を一回行う時に、その乗物に同乗していて「運転」判定に関与しない者は、任意の行為判定を一回行うことができます。ただしこの時に、他の乗物への攻撃はできません。この詳細は後述します。

運転者は、手札に良いカードが無い場合は、「運転」判定の合間に別の行為判定を行うことで、次の「運転」判定を先送りにすることもできます。この場合、どの乗物もしばらく無難な運転を続けた、と解釈されます。先送りするか否かは、原則としてプレイヤー側が決めます。

ゲームプレイ内でのチェイスの意義によって、チェイスは「乗物で競争する場合」と「乗物で対抗する場合」とに分かれます。各々について別途記します。

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