ゲオマキナの世界観

今回から、「汽動重機ゲオマキナ」に相応しい「世界設定」とはどういうものか、考えてまいります。そのためには、まず「世界観」を探らねばなりません。

特に今回は「BRP」という「ルールシステム」が先にありますので、次のような手順を取ります。

  1. ルールシステムから「BRPの世界観」を掴む
  2. 「巨大ロボットの世界観」を検討し、加える
  3. これら「世界観」に合う「世界設定」を作る

「世界観」と「世界設定」とは、混同される場合も多々ありますが、ここでは別の概念として扱います。

「世界観」とは、あるゲーム内世界において物理法則や運命がどのように働くか、という諸々の見解のこと、とします。「世界観」は内容が多岐に亘るため、すべては明文化されませんし、ゲームデザイナーに意識されていないものすらあります。ルールブックに明文化される「ルールシステム」や「世界設定」は、このような「世界観」に基づいて作成されます。

例えば、陶工や料理などで「名人の失敗作」と「素人の成功作」とではどちらが優れているか、というのが「世界観」のひとつです。この問いへの答えに合うように判定ルールが作られ、また陶器や料理に関する業界事情などが設定されることになります。ゲームデザイナーによっては、複数の答えから選ぶのではなく、先入観のままにデザインすることもあります。

とりわけ今回の「BRP」のように、他人が作成した「ルールシステム」を用いるのであれば、その「世界観」を解釈する手順は省けません。あくまでも「解釈」であって、それが「正解」であるか否かは分かりません。実のところ、「世界観」とチグハグな「世界設定」を避けられれば、「正解」でなくとも良いのです。ゲームデザインもゲームプレイも、「正解当て」が目的ではありませんから。

次回は「BRPの世界観」を、私なりに「解釈」します。

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卓上RPGを考える - BRPの世界観 (2013年9月 8日 23:05)

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