07 「自由」に遊ぶ 理論篇

このカテゴリーでは、卓上RPGにおける「自由」、卓上RPGを「自由」に遊ぶこと、について考えてまいります。

まずは卓上RPGに限らずに、「自由」というものについて考えてみます。この語の意味は、辞書では次のようになっています。

  • 「自分の心のままに行動できる状態。思うまま」(小学館国語大辞典)
  • 「他から制限や束縛を受けず、自分の意志・感情に従って行動する(出来る)こと。また、その様子」(三省堂新明解国語辞典)

もう少し、「自由」全般についての考察を重ねます。

「自由」とは「私はこうしたい、こうすべきだ、こうしよう」といった「自分の決断」によって行動することである、と述べました。もし、ある者の「自由」と他の者の「自由」とが相容れないものであった場合は、どうなるでしょうか。争いがおき、勝った方のみ「自由」を保ち、負けた方は放棄することになるのでしょうか?

ようやく、卓上RPGの話です。

卓上RPGを「自由」に遊ぶとは、ゲーム参加者が皆、「私はこうしたい、こうすべきだ、こうしよう」といった「自分の決断」によってゲームプレイに関与し、それがそのまま過程や結果に活かされることです。ここでいうゲーム参加者にはゲームデザイナーも含まれ、三通りの「自由」が共存することとなります。

「管理」されて遊ぶ場合についても、まとめておきます。一応先に言っておきますけど、私はここでいう「管理」を悪いものとは考えておりません。どちらも一長一短、むしろ「管理」の方が長所が大きいくらいです。

こちらでは、ゲーム参加者の中に「管理する者」と「管理される者」との関係が築かれます。「管理する者」が伝えようとする「君はこうしたいはずだ、こうしなくてはならない、こうしなさい」という「意図」を、「管理される者」が適確に受け止め、団結してその通りにゲームプレイを構築していくことになります。基本的には、次の二通りの関係があります。

ggincさんにトラックバックをいただきました。有難うございます。

後半を拝読するのを楽しみにしていますが、取り急ぎ「自由」やら「意図」やらについて。

ggincさんからトラックバックをいただきました。貴論考も私にとって大変勉強になっております。厚く御礼申し上げます。

さて、遅くなりましたが、貴論考でのまとめについて私の考えを記します。訂正ではなく、補足として。

ggincさんからお返事をいただきました。感謝と共に、毎回の素早い対応に敬意を表します。

残念ながら、まだ私の考えを伝え切れていないようです。分かり難くて恐縮ですが、「鏡(2007)の用語まとめ」を次のように訂正させていただきます。「意図」を全文改め、「管理」も追加しました。

アルシャードガイアRPGサプリメント『エブリデイマジック』の序文で、井上純弌氏は「シナリオクラフト」という遊び方を「自由なTRPG」と評しています。しかし私は、そもそも彼が説く「自由」にひどい誤解がある、と考えています。

以下、序文「Dream Comes True」から引用しつつ、その誤りを正してまいります。まず、冒頭の一文。

回転翼さんからトラックバックをいただきました。大変良いご指摘に感謝します。

今回は井上純弌氏が説く二種類の「自由」、即ち「何をやってもいい」ことと「準備しなくていい」こととが、「シナリオクラフト」で本当に実現されているか、考えてみます。

xenothさんからトラックバックをいただきました。有難うございます。

xenothさんの論考は、まさに「管理」の背景にある発想、「管理」を生み出す考え方であろう、と私は考えました。即ち、「面白いゲームプレイをやりたい」「つまらないゲームプレイはやりたくない」という欲求こそが「管理」を求めるのです。以下、その辺をつらつらと。

結論は「YES」なのですけど。

理想的な遊び方」とは、gginc(高橋志臣)さんが提唱された三つの遊び方のひとつです。初出は同氏のブログですが、同じ概念がScoops RPGでは「理想主義的な運用」として、次のように定義されました。

「自由」についての論考を方々で拝読し、一度確認しておくべき、と考えたことについて書きます。トラックバックは特に送りません。ひとつめは、「自由がある」ことと、その「自由が許される」こととについて。

私は、「自由がある」ことと、その「自由が許される」あるいは「認められる」「受け入れられる」こととは、別の問題である、と考えています。少なくとも、別に考えた方が良い、と。

「自由」について確認しておくべきことを、もうひとつ書きます。「自由度」と「自由」とは別物だ、ということについて。

ここらで気分転換。最初のエントリーで触れました「喩え」について書きます。

しばらく前、「管理」とは喩えるなら「甲冑」のようなものだなぁ、と考えを巡らしていたところ。突然思い出したのが、次のセリフです。テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」から。

前回と同様、今度は「自由」を喩えるセリフを、やはりアニメ作品から見つけました。二件ともそうなったのは偶々で、馴染みの無い方には分かり難くて恐縮ですが。

こちらは「攻殻機動隊」からの引用。

おそらくトラックバック障害のため気付かなかった、xenothさんからの問いにお答えします。遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

acceleratorさんから、再度トラックバックをいただきました。労をお掛けしたことをお詫びすると共に感謝申し上げ、遅ればせながらお返事をしたためます。

こちらの記事に、xenothさんからトラックバックをいただきました。有難うございます。

xenothさんからこちらへのトラックバックをいただきました。毎度有難うございます。

xenothさんからトラックバックをいただきました。有難うございます。

xenothさんからトラックバックをいただきました。有難うございます。

今回のご指摘について、どちらについても賛成です。

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